解禁初期や終盤など寒いときに活躍するドライタイツとスリムウェーダー。
長時間川に立ちこんでいると体の冷えが気になる、という方にも適しています。
ダイワでは、高品質・高機能なモデルをラインナップ。
それぞれの特徴をご紹介し、ドライタイツ・スリムウェーダーを選ぶ際のポイントも解説します。
当記事は、ドライタイツとスリムウェーダーにフォーカスしています。タイツに関しては、以下の記事をチェックしてみてください。

ダイワ「ドライタイツ・スリムウェーダー」の特徴

ダイワの現行モデルは、以下の4ラインナップになっています。
- ドライタイツ=スペシャルモデル1(ソックス先丸)、ノーマルモデル1(ソックス先割・ソックス先丸)
- スリムウェーダー=スペシャルモデル1(先丸中割)、ノーマルモデル1(先丸中割・先丸)
ノーマルモデルは足先タイプをそれぞれ中割と先丸から選べますが、スペシャルモデルは選べません。
また、スリムウェーダーのソールはスペシャルモデルが「ペリピタロックシステム」を採用しているのに対して、ノーマルタイプは修理対応となっています。

全モデルに3.5mm厚クロロプレンを採用
現行モデルのドライタイツとスリムウェーダーの生地・厚さは、「3.5mm厚クロロプレン」で全モデル同じです。
ダイワでは、タイツの厚さが最大3mmなのに対して、ドライタイツとスリムウェーダーには3.5mmを採用。
ソックスやブーツ搭載とあいまって、冷えが気になる方が快適に履ける保温性を実現しています。
ドライタイツは足首内側サイドファスナー仕様

ダイワのドライタイツは、スペシャルモデルとノーマルモデル共に「足首内側サイドファスナー」を採用しています。
外側ファスナーよりも、しゃがんだ際に鮎タビを脱ぎ履きしやすいのが特徴。
鮎タビやシューズを脱ぎ履きする際のストレスを軽減します。
ドライタイツ・スリムウェーダーのメリット・デメリット
メリット

ドライタイツとスリムウェーダーはウェットタイツよりも厚みのある生地を使用しており、ソックスやブーツとの組み合わせで保温性を高められるのが最大のメリットです。
とくに、解禁初期や終盤などの寒さが気になるシーンで活躍。
なかには「川に入ると冷えてお腹を下しやすい」という方もおり、シーズンを通してドライタイツやスリムウェーダーを履いている方もいます。
ドライタイツ・スリムウェーダーなら、「夏場とはいえ長時間の立ちこみで冷えが気になる」という方も安心です。
デメリット
ドライタイツとスリムウェーダーはタイツよりも生地が厚く、ソックスやブーツを搭載しているぶん価格が高めです。
タイプ | ダイワ希望販売価格 |
タイツ | 21,500円~60,900円 |
ドライタイツ | 47,700円~80,200円 |
スリムウェーダー | 49,900円~92,700円 |
保温性を重視したいものの、予算を抑えたい場合には迷ってしまうかもしれません。
また、タイツより脱ぎにくいのもデメリットです。
とはいえ、ダイワのスペシャルモデルには、内側素材に滑りがよく着脱しやすい「タフフィットクロス」を採用しています。

残念ながらノーマルタイプには採用していませんが、脱ぎ履きしやすさを重視したい方はスペシャルモデルもチェックしてみてください。
ダイワ「ドライタイツ・スリムウェーダー」を選ぶ際のチェックポイント
ドライタイツとスリムウェーダーのどちらにするか
ドライタイツとは、足先にソックスを備えているタイプ。

別途、鮎タビを用意する必要があります。
鮎タビが先にダメになっても、ドライタイツまで買い替える必要がないのがメリット。
状況に合わせて複数の鮎タビを履き分けたりしたい方にも適しています。
対して、ブーツが一体になっているタイプがスリムウェーダー。

鮎タビを別途用意する必要はないものの、ドライタイツより価格が高めです。
ソールはすり減ったら交換できますが、ブーツ部分の交換はできません。
足先タイプをチェック
ダイワのドライタイツとスリムウェーダーの足先には、鮎タビと同じく「先割」と「先丸」の2タイプがあります。
先割は、足の親指と人差し指部分で分かれているタイプ。

踏ん張りが利きやすいとされています。
先丸は、セパレートされていないタイプ。

ゆったりと履き心地が好みの方に適しています。
スリムウェーダーは身頃サイズとブーツサイズをチェック
スリムウェーダーのサイズ表記には、タイツやドライタイツと異なりブーツサイズが併記されています。

ブーツサイズの目安は以下のとおりです。
- S:24.0~24.5cm
- M:25.0~25.5cm
- L:25.5~26.0cm
- LL:26.0~27.0cm
- 3L:27.0~28.0cm
また、スリムウェーダーのS・M・Lはタイツやドライタイツと比べて身頃サイズが異なり、股下の目安表記が大きめになっています。
ドライタイツ・スリムウェーダーを着用する際の注意点
ドライタイツとスリムウェーダーはウェットタイツと異なり、水が浸入すると下から抜けず溜まります。
万一転んだり、流されたりして水が浸入すると動きにくくなって危険です。
ドライタイツ・スリムウェーダーを着用する際は、タイツを履いているとき以上に安全を確保しながら鮎釣りを楽しみましょう。
なお、ダイワのドライタイツとスリムウェーダーの現行モデルは、従来モデルと比べて股上が長くなっています。

より水の侵入を防ぐべく見直されているので、チェックしてみてください。
ダイワ「ドライタイツ・スリムウェーダー」全ラインナップ
スペシャルドライタイツ SP-4009DR

内側の素材に「抗菌加工タフフィットクロス」を採用しているドライタイツです。
滑りが良く脱ぎ履きしやすいのが特徴。
菌の増殖を防ぐ効果も期待でき、濡れ・乾燥を繰り返すタイツを清潔な状態に保てます。
また、股上の設計を一から見直して、従来モデルより立ち込みやすくなっているのもおすすめポイント。
ソックスは内側から防水接着しており、水の侵入をしっかり防ぐ仕様になっています。

着座姿勢時にシューズ・タビを脱ぎ履きしやすい「足首内側サイドファスナー」を採用。

機動性と保温性を兼ね備えた「3.5mm厚クロロプレン」により、快適な鮎釣りをサポートします。
SA・3LA・SB・3LBサイズが追加され、よりフィットするサイズを選べるようになりました。
- 滑りが良い「抗菌加工タフフィットクロス」
- 機動性と保温性を兼ね備えた「3.5mm厚クロロプレン」
- 着座姿勢でタビを脱ぎ履きしやすい「足首内側サイドファスナー」
- ヒザやスネを保護する高機能衝撃吸収材「ソルボ」
- ラジカルフィットバックストレッチャー
- ラジカルフィットヒザストレッチャー
- 着脱が楽な「フロントファスナー」
- ズリ落ち防止の「シャークスキン」
- 立ち込みに有利な「ハイバックカット」
- 足首をまとめる「ダブル面ファスナーストラップ」
- 干す際に便利な「ハンガーストラップ」

- 素材:3.5mm厚クロロプレン
- タイプ:ソックス先丸
- サイズ:SA・MA・LA・LLA・3LA・SB・MB・LB・LLB・3LB・MO・LO・LLO
- メーカー希望価格:77,200円、MO・LO・LLO=80,200円
ドライタイツ DD-4001

前モデルより股の長さを3cmアップしているドライタイツ。
背中側の履き口を高くした「ハイバックカット仕様」とあいまって、上からの水の浸入を防いでより安全に立ちこめるようになっています。
「3.5mm厚クロロプレン」を採用し、優れた保温性と保護性を発揮。
脱ぎ履きが楽な「フロントファスナー仕様」で脱ぎ履きも楽々です。

膝に厚いクロロプレンを圧縮した膝パッドを採用しており、膝の可動を邪魔しないデザインでおとり交換の際にも安心して膝をつけられます。

ハンガーループ付きで、干して乾かす際に便利。
以下の「ソックス先丸」と「ソックス先割」の2タイプから選べます。
- 保温性と防護性の高い3.5mm厚クロロプレン
- 脱ぎ履きがしやすい内側サイドファスナー
- 脱ぎ履きが楽なフロントファスナー
- 立ちこみに有利なハイバックカット
- 衝撃や痛みを軽減する圧縮クロロプレンパッド
- 濡れたタイツを乾かしやすいハンガーストラップ
- ソックス先丸・ソックス先割の2タイプ
DD-4001V35(ソックス先割)

- 素材:3.5mm厚クロロプレン
- タイプ:ソックス先割
- サイズ:MA・LA・LLA・MB・LB・LLB・MO・LO・LLO
- メーカー希望価格:47,700円、MO・LO・LLO=48,800円
DD-4001R35(ソックス先丸)

- 素材:3.5mm厚クロロプレン
- タイプ:ソックス先丸
- サイズ:MA・LA・LLA・MB・LB・LLB・MO・LO・LLO
- メーカー希望価格:47,700円、MO・LO・LLO=48,800円
スペシャルスリムウェーダー SPW-4513VR-BL

内側素材に滑りの良い「抗菌加工タフフィットクロス」を採用しているスリムウェーダー。
脱ぎ履きしやすいほか、抗菌加工によって菌の増殖を抑える効果も期待できます。
股上の設計を一から見直しており、従来モデルより立ち込みやすくなっているのもおすすめポイントです。
ソールには、高い屈曲性能と優れたグリップ力を発揮する「キュービックセンサーソールα(フェルトスパイクソール)」を搭載。

自分でソールを交換できる「ベリピタロックシステム」対応で、張り替えも楽々です。
高機能衝撃吸収材「ソルボ」をヒザ・スネ部に内蔵し、万一転倒した際に足を保護。

「3.5mm厚クロロプレン」で保温性も抜群です。
- 保温性と防護性の高い「3.5mm厚クロロプレン」
- 内側素材に滑りの良い「抗菌加工タフフィットクロス」を採用
- ベリピタロックシステム対応でソールの張り替えが楽々
- 高い屈曲性能と優れたグリップ力の「キュービックセンサーソールα(フェルトスパイクソール)」
- 高機能衝撃吸収材「ソルボ」でヒザ・スネ部を保護
- 流水抵抗を抑えた3Dタイトフィット裁断
- つま先にかかる水圧を軽減するつま先ガード(硬質ラバータイプ)
- ズリ落ち防止のシャークスキン
- 着脱が楽なフロントファスナー
- 急激な動きに対応するラジカルフィットヒザストレッチャー
- 立ち込みに有利なハイバックカット
- すばやく脱げるキックオフ
- 干す際に便利なハンガーストラップ

- 素材:3.5mm厚クロロプレン
- タイプ:先丸中割
- ソールタイプ:フェルトスパイク
- サイズ:SA-S・MA-M・MA-L・LA-L・LLA-LL・3 LA-3 L・SB-S・MB-M・MB-L・LB-L・LLB-LL・3LB-3L・MO-M・LO-L・LLO-LL
- メーカー希望価格:89,700円、MO-M・LO-L・LLO-LL=92,700円
スリムウェーダー DSW-4202

ゴールドをあしらったデザインを採用してリニューアルしたスリムウェーダーです。
前モデルより3cmの股上の長さをアップして上からの水の浸入を防いでおり、背中側の履き口を高くしたハイバックカット仕様とあいまって、より立ちこめる仕様になりました。
保温性と防護性の高い「3.5mm厚クロロプレン」を採用し、解禁初期や終盤の寒い時期用としておすすめ。
屈曲性が高く高次元のグリップ力を発揮する「スーパーキュービックセンサーソール(フェルトソール)」を備えています。

甲周りには柔軟なラバーを採用して機動性もアップ。
膝には厚いクロロプレンを圧縮した膝パッドを搭載し、おとり交換の際にも安心して膝をつけられます。

「先丸中割」と「先丸」の2タイプから選択できます。
- 保温性と防護性の高い3.5mm厚クロロプレン
- 前モデルより3cmの股上の長さをアップ
- スーパーキュービックセンサーソール(フェルトソール)
- 立ちこみに有利なハイバックカット仕様
- 厚いクロロプレンを圧縮した膝パッド
- 硬質ラバーを採用したつま先ガード
- クロロプレン製ウエストベルト
- すばやく脱げるキックオフ
- 干すのに便利なハンガーループ
DSW-4202VR(先丸中割)
- 素材:3.5mm厚クロロプレン
- タイプ:先丸中割
- サイズ:SA-S・MA-M・MA-L・LA-L・LLA-LL・3 LA-3 L・SB-S・MB-M・MB-L・LB-L・LLB-LL・3LB-3L・MO-M・LO-L・LLO-LL
- メーカー希望価格:49,900円、MO-M・LO-L・LLO-LL=52,200円
DSW-4202R(先丸)
- 素材:3.5mm厚クロロプレン
- タイプ:先丸
- サイズ:SA-S・MA-M・MA-L・LA-L・LLA-LL・SB-S・MB-M・LB-L・LLB-LL
- メーカー希望価格:49,900円
ダイワ「ドライタイツ・スリムウェーダー」機能比較
機能 | ドライタイツ | スリムウェーダー | ||
SP-4009DR![]() | DD-4001![]() | SPW-4513VR-BL![]() | DSW-4202![]() | |
3.5mm厚クロロプレン | ||||
抗菌加工タフフィットクロス | ||||
足首内側サイドファスナー | – | – | ||
高機能衝撃吸収材「ソルボ」 | ||||
ラジカルフィットバックストレッチャー | ||||
ラジカルフィットヒザストレッチャー | ||||
フロントファスナー | ||||
シャークスキン | ||||
ハイバックカット | ||||
ダブル面ファスナーストラップ | – | – | ||
ハンガーストラップ | ||||
ベリピタロックシステム | – | – |
ドライタイツ・スリムウェーダーに関するQ&A
- はじめて買うならウェットタイツ・ドライタイツ・スリムウェーダーのどれがよいですか?
-
はじめはヒザ上程度の水深までと腰以上に深く立ちこむことはないと思いますので、ドライタイツ・スリムウェーダーでも問題ありませんが、より安全性を考慮するならウェットタイツがおすすめです。
価格もドライタイツ・スリムウェーダーのほうが断然高いですし、予算も抑えられます。
ただし、寒い時期の立ちこみでウェットタイツだと、寒くて釣りにならない場合も。
フルシーズン鮎釣りを快適に楽しむなら、ドライタイツかスリムウェーダーも購入して使い分けるのがベストです。
- 渓流釣りのウェーダーでも大丈夫ですか?
-
渓流釣りのナイロン製ウェーダーはブカブカした余裕のある履き心地で、鮎釣りには不向きです。
流れの速いポイントでは水流抵抗を受けて動きづらく、万一転倒して内部に水が浸入すると大変危険です。
鮎釣りのタイツと渓流釣りのウェーダーはまったくの別物と考えてください。
- お手入れ方法は?
-
水洗いしたら、しっかり乾かしましょう。
直接日光に当てるとクロロプレンの劣化を早めてしまうので、陰干しが基本です。